真社会性昆虫の個人と社会

働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)

働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)

NYCの紀伊国屋書店で買ったのですが、だいぶ売れているそうで既に9刷でした。
2章はなぜ8割のアリは働かないのか、3章はなぜ社会性が進化したのか、4章はさまざまな変わったアリの話という感じの内容。
3章はHamiltonの血縁選択、3/4仮説と群選択を比較していたので、NowakとWilsonのNature論文にも触れるのかと思ったらそんなことはなかった。
4章は土畑さんのガンみたいなアミメアリや、松浦さんの綾波レイっぽいシロアリの話とか、すごい話が。
会社とサラリーマンの比喩をたびたび持ち出す点も人気の秘密なんでしょうね。おもしろかったです。あとは参考文献が付いていると嬉しいんですが、まあそこは一般向けということで…
あと、文中で触れられていたシオカワコハナバチの研究は昨年Nature Communicationsに出てましたね。