日本の弓術

yamasa62005-09-13

昼間はこの本を読み終えました。って言ってもすごいうすっぺらい本だから、すぐ読めたけど。
内容は、昭和初期、ドイツ人の哲学者ヘリゲル先生が日本にやってきて、阿波師範に弓道を学んで得たことをドイツ人向けに講演したものの和訳。
正直そんな期待せずに読んだんですが、おもしろかった!まず欧米の言葉による論理的な理解と、日本の経験による直感的な会得という対立があって、弓道を学ぶ際にもその壁に悩むわけだけど、そこはドイツ人らしくまじめに立ち向かい、彼なりの理解を得て、師範からも五段と弓が贈られドイツに帰国します。アメリカナイズされた現代人の考え方には、日本の伝統を欧米人らしく解説するヘリゲルの言葉はとてもわかりやすいと思った。合気道をやっててわからなかったことも少しはわかったし(笑)
ただ、訳者同様僕も三章には違和感を覚えました。一、二章はとてもおもしろいんだけどね。。