2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

京都賞

今年の受賞者が決まったそうです。「フィンチの嘴―ガラパゴスで起きている種の変貌」で有名なグラント夫妻。この京都賞、主催している稲盛財団のサイトを見てみると、基礎科学部門の受賞者に生態関係の人が多いですね。 第2回 (1986) G.E. Hutchinson 第6…

選択を含む合祖シミュレーション

今日の論文はこちら。 よく使われるcoalescentシミュレーションのソフト「ms」は、さまざまな集団サイズの変化・突然変異率・組み換え率等を指定できてたいへん便利なんですが、中立なモデルしかできない。ということで、demographyと選択を同時に組み込んだ…

虫屋の世界

図書館で借りてきて読みました。ゲッチョ昆虫記―新種はこうして見つけよう作者: 盛口満出版社/メーカー: どうぶつ社発売日: 2007/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (5件) を見る著者は僕に取っては冬虫夏草の人、というイメー…

JSPSサマープログラム

毎年恒例の行事が終わりました。アメリカ・カナダ・フランス・ドイツ・イギリスの若手研究者を夏の2ヶ月間日本に招く、学振の事業です。 毎年の傾向として、なぜか系統地理の人が多い気がする。まぁ、日本にサンプリングしに来るという大義名分があるからか…

フィードバックループの長さ

SMBEに行っていた人たちが帰ってきました。来年はフランス・リヨンだそうです。再来年は日本。 一方で進化学会の締切が迫っていますが、今年は遠いし、9月は次の週にも学会があるので不参加ということで。文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (下)作者: …

カタツムリの巻き方向を変える要因

1996年のHeredity。 左巻きのカタツムリが右巻きのカタツムリ集団に侵入するのは、それはもう大変なことです。そこで、侵入する際に手助けになる要因をピックアップして、モンテカルロシミュレーションでその効果を試してみました。要因は以下の6つ。 集団の…

読了。複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線作者: マーク・ブキャナン,阪本芳久出版社/メーカー: 草思社発売日: 2005/02/25メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 188回この商品を含むブログ (156件) を見る昔から読もう読もうと思いつつ先延ば…

崩壊

読みました。文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)作者: ジャレド・ダイアモンド,楡井浩一出版社/メーカー: 草思社発売日: 2005/12/21メディア: 単行本購入: 19人 クリック: 319回この商品を含むブログ (198件) を見る気付けばM1の時から借りっ放しで…