馬鈴薯のある風景

仕事(バイト)を終えて家に帰ると、食卓の上にはゆでたジャガイモが置いてあった。
物問いたげに家人の顔を見ると、
「今晩の夕飯はご飯じゃなくてジャガイモだから。
と言われて困ってしまった。なんか、産業革命前のアイルランドみたいじゃないか?
まあ、新じゃがでうまかったですが。



研究者という職業

研究者という職業

長年研究を続けてきた著者が自分の研究人生を振り返りつつ、後進のために研究者について書いた本。
なるべく文理や分野に関係なく読めるように一般性を持たせるべく具体的な話を省きつつ書いてありますが、筆者が研究を楽しみ研究者という仕事(本の中では自由人と定義している)に誇りを持っていることがわかる。
また、日本の文系の研究室がいかに閉鎖的で不思議の国かということが伝わってきて、そこらへんは
文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)

文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)

を思い出しました。結局、研究する環境として欧米がどれだけ進んでいるかという話になるわけだ。
ちょっと異色に感じたのは、二流の研究者としては秀才たちが群がる流行のテーマよりニッチがあるテーマを選ぶべきだ、ということ。
それから本質的なテーマを探すべきと言うのはわかるけど、それが見えないから難しいなあ…。