保全生態学入門

yamasa62005-10-16

保全生態学入門―遺伝子から景観まで

保全生態学入門―遺伝子から景観まで

雨だったし、久々に読みました。買ったのが去年駒場で植物生態学を取ったときだったから、通読するのに1年かかったのかな?w
やっぱり、現代において生態学を学ぶなら保全は避けて通れないと思う。Wilsonとは違って身近な自然を取り上げているからわかりやすいし。
どうしても以前から持ってる保全生物学と比べてしまう面があるのだけど、基本的には生物学=動物の保全生態学=植物の保全です。生物学のほうは、現実に即した例が多くてわりと読みやすかった気がする。生態学は、硬い表現も結構使っていて、より教科書っぽいイメージ。被っている内容も多いけど、生態学第6章「種内の遺伝的変異とメタ個体群動態」は、数式の取り扱いや絶滅機構の解説も詳しくて、この本の独自性を出せている部分だと思う。
というわけで、1冊だけ買うのならこっちがおすすめです。