輪読の日
実は、輪読会でのあの不思議に静かな空間が結構好きです。疲れてるときは寝そうになりますが…
けれど、ハプロタイプがなんだったか思い出せなかったときは焦りました。春休みで頭がふやけてしまったんだろうか。気をつけよう。
- 作者: ジャレドダイアモンド,倉骨彰
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2000/10/02
- メディア: 単行本
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第3部の残りで「文字・技術の発明と伝播・社会の構造」について触れた後、第4部で各論に入り、
- オーストラリア・ニューギニア
なぜ前者は白人に植民地化されたのに、後者はそうならなかったのか。
- 中国
ヨーロッパや他の大国と違って、なぜ(ほぼ)単一の言語と民族からなる超大国が存続してきたのか。
- 太平洋の島々
オーストロネシア人の拡散はなぜ起こったのか。
- アメリカ大陸
インカ・アステカという帝国が存在しながら、なぜ旧世界に侵略されたのか。
- アフリカ大陸
いつから黒人の大陸となったのか。
ということについて次々と説明を試みていきます。
エピローグにもあるように、科学としての人類史という方向を見事に示そうとした、おもしろい本でした。結局、人種というより環境の違いが人類の社会の不均衡を生み出す要因であり、「たまたま」恵まれた環境に住みついていたユーラシア系民族が、現在でも世界の多くを傘下に収めているという壮大な話。
進化生物学的・生物地理学的、あるいは言語学的なアプローチをしている中で、著者の専門が医学と聞いてさらにびっくりしました。やっぱり、スペシャリストよりジェネラリストってかっこいい。
今日の写真は伊豆高原の桜と菜の花。