ちょっと昔

地元の、ブックオフとかに押されてそうな小さな古本屋。
そこは、狭くて古い店に本がつめこまれすぎて雑然としていて、しかもちょっと疑い深い店主が目線で追っているのを背中で感じられるような店。
でもそういう店でゆっくりと、たまたま目当ての本が見つかりはしないかと、背表紙を眺め続けるのが好きだ。
今日はそんなふうにして買った文庫本が本棚から出てきた。

TVピープル (文春文庫)

TVピープル (文春文庫)

短編集のなかでもダークな感じが異質な1冊。
前読んだときはそれであまり好きになれなかったんだけど、少し時間を置くと印象が変わりました。
やや粗削りな感があるものが多いなかで、やっぱり「我らの時代のフォークロア」と「眠り」がおもしろい、という思いは変わらなかったけど。
アンナ・カレーニナが読んでみたくなります。