やられた。

イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)

イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)

大学四年の僕(たっくん)が彼女(マユ)に出会ったのは代打出場の合コンの席。
やがてふたりはつき合うようになり、夏休み、クリスマス、学生時代最後の年をともに過ごした。
マユのために東京の大企業を蹴って地元静岡の会社に就職したたっくん。ところがいきなり東京勤務を命じられてしまう。
週末だけの長距離恋愛になってしまい、いつしかふたりに隙間が生じていって……。

という見返しのあらすじから、「よくある恋愛小説じゃね?てかどこがミステリー?」と思っていたのが、最後の二行で完全にひっくり返されました。
全ては巧妙に計算され、しかも目の前にさらされていたのに。
やっぱり人間って怖い(笑)全ては大人になるための通過儀礼なのか。