水銀と生物濃縮

読みやすいので、今週のScienceのBrevia
今回の調査値はあの「耳をすませば」で出てきたcountry roadで名高いVirginiaのthe Shenandoah River。
ここでは水銀が流れ出しているらしく、流出地より下流の汚染域とそれ以外の場所で鳥類の血と羽に含まれている水銀を測定しています。
これによって、水鳥と同じくらいかそれ以上に陸の鳥もメチル化した水銀に汚染されてることがわかりました。
特にミソサザイやモズモドキがすごいらしい。



更に、鳴禽類が巣に持ってくる生物を調べてみたり。
特に多かったのはクモ類、鱗翅、直翅の3つ。
その中でも特にクモ類の水銀は魚より多かったりして、魚を食べているカワセミよりもクモを食べている小鳥類の方が食物連鎖が長くなっているらしい。
結果的に水鳥よりも陸の鳥の方が水銀の生物濃縮にsensitiveになったりするんだろーね、という話で、これらのメチル水銀が水生昆虫によって陸上に運ばれるのか、それとも洪水によってはんらん原に堆積されるのかも調べなきゃ、と締めくくっています。



日本でメチル水銀と言えば水俣を思い出します。解説はここがかなり詳しそう。
世界的にも広く問題になっているようです。世界の水銀汚染問題について