寄生の話

生態学会誌が届いたので、kgmさんの受賞論文を読みました。
ツボカビが食物網の中で重要な役割を果たしている話。


最近のnatureにも似たような話がありましたが、最近読んだ

イザベラ・バードの日本奥地紀行 (平凡社ライブラリー)

イザベラ・バードの日本奥地紀行 (平凡社ライブラリー)

によれば、戦後のDDT散布まで、実は日本中ノミだらけだったらしい。
という話を思い出しました。ねぶた祭ももともとノミと関係が深いのだとか。
夏はノミが多すぎて眠れない → 昼でも眠い → ねぶたい
から「ねぶた流し」なる行事で眠気を流してしまうらしい。
南の方では笹の葉に蚤を乗せて流すそうです。へぇ。


しかし、日本の陸上生態系にノミが果たす(果たしていた)役割は何なんでしょうか?
ノミに天敵なんているのかな?
いずれにしろ、ノミが激減したことで、人間が生態系に関わるループが一つ減ったということでしょうか。


他にも、

日本の人と馬は小さかった

話だとか、

関東では、服のかわりに刺青を入れて裸で仕事するのが普通

とか、今からでは想像が付かない明治の日本が、イギリス人の視点によって描かれていて、
更にそれを宮本常一が解説しているってなかなか勉強になります。