ザリガニ奇譚
ある日、母が職場から「ミステリークレイフィッシュ」なるザリガニをもらってきました。
どうやら、単為生殖できるという、今話題(?)のザリガニらしい。
これが発見された経緯はNatureの記事に載っています。
曰く、産地不明でドイツの市場で流通していたものの噂を聞いて、研究者が確かめたというなんとも奇妙な経緯を辿ったとか。
さて、我が家に来たMCFは一日目の夜に突然の失踪を遂げます。
そしてそのかわりに、寝室の隅から埃をかぶったアメリカザリガニが出現したのです。
ちなみに家はマンションの4Fで、近くに池らしきものはありません。
更に、MCFは2cmほどだったのに、アメザリは10cm強の立派なサイズ。
この現象の解釈としては、
- 鳥の足にくっついてアメザリが4Fに侵入。MCFは失踪。
くらいしか考えられませんが、ハトサイズがザリに掴まれたら、おそらく飛べなくなるでしょう。で、母は
- MCFが増殖してアメザリに。
という説を信じているようです。
いくら単為生殖でも、一晩で増えて種まで変わるってことはなかろうに…
謎です。
ちなみにこのMCF、特定外来生物には指定されていないようです。
が、一個体は入り込んだだけでも増える可能性があるということで、目下鋭意探索中です。
しかし、十脚目で単為生殖するものはいないはずなので、実験動物として使えるかもしれません。
また、アメリカのProcambarus fallaxという種から単為生殖できるものに変異したというのが現在の結論らしいですが、起源がいつくらいなのか気になる所です。