蚊の寿命を縮めるWolbachia感染

先日、京都から帰ってきました。
分子生物学も数学もやっておらず、「システム生物学って何?」という状態で参加した研究集会でしたが、なかなか刺激的でした。
しかし、朝9時半から夜9時過ぎまでの講義とディスカッションを毎日行うことはかなりハード…
生物学が数学を必要としているのはわかるが、数学者の興味は生物学に向いていないのではないかと感じた。


帰ってきた途端、和文誌の査読結果が返ってきました。

指摘点を改稿の後、再度校閲する必要がある

そうです。
リジェクトされなくて良かった…
「カバーレターってなんですか?」って先輩に聞いてみたり。


で、Scienceの論文
デング熱など、多くの病原体はヒトに感染する前に媒介生物(蚊)の中で発達する過程が重要であるため、感染拡大過程には年老いた蚊の個体の存在が重要になる。
研究室内の実験において、(ショウジョウバエに感染していた)Wolbachiaを蚊に感染させることで蚊の寿命を縮められ、さらに細胞質不和合も起こっていた。
野外の蚊個体群にWolbachiaを感染させることで、デング熱などの感染拡大を防ぐことができるかもしれない。