懸案

スイスに行く前に懸案であったところの、「1Q84」と「エヴァンゲリオン新劇場版 破」をこなしてきました。

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 2

1Q84 BOOK 2

楽しかったです。どちらも謎めいていましたが。


1Q84」は青豆と天吾の二人が主人公のストーリーが交互に繰り返されます。構造としては「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」に似ているけど、リトルピープルとか雰囲気自体は短編集「TVピープル」に似ています。宗教関係でかなり攻めた、という内容。終わりがすっきりせず、どう考えても「ねじまき鳥クロニクル」のように続編(3巻)があると思われます。
海辺のカフカ」の大公トリオのように、今回もヤナーチェックシンフォニエッタというクラシックが出てきます。こんな曲。

ジョージ・オーウェルの「1984」との関連に加えて、「平家物語」・チェーホフの「サハリン島」などが引用されています。サハリンの先住民族ギリヤーク人(現在はニヴフ人と呼ばれるらしい)については、ここが詳しい。便乗企画「気の毒なギリヤーク人はほんとうに気の毒か?」もあって勉強になります。


エヴァンゲリオンはシンジ君がかっこよかったです。普通のアニメっぽくなったな、という印象。