合宿

山ごもりから帰ってきました。
今回も、

  • 大正デモグラフィー
  • 好きだよ。でもこだわらない

など、たくさんの名言が生まれていました。
それはさておき、件の本ですが、「今もっとも現場から遠い保全の本」と言えるかもしれません。なんといってもウィーンの人たちが得意な「Fishery induced evolution」が抜けている(他の本としてまとめるつもりらしい)が痛い。しかし、急速に発展しつつある分野ですし、去年Evolutionary Applications誌も創刊されたことですし、総説「Evolutionarily enlightened management」から6年経ったことですし、今の段階で総説なり同じような本を書けば、だいぶ変わったものになるかもしれません。
Adaptive Dynamicsに関しては、こちらのページに参考文献がまとめられています。一本だけ読む論文を選ぶなら、

Geritz, SAH, Kisdi É, Meszéna G, Metz, JAJ (1998) Evolutionarily singular strategies and the adaptive growth and branching of the evolutionary tree. Evol Ecol 12:35-57

が良いそうです。他のモデリング手法との比較は

Abrams PA (2001) Modelling the adaptive dynamics of traits involved in inter- and intraspecific interactions: An assessment of three methods. Ecol Lett 4:166-175

など。
それにしても自分の体力が落ちた事を実感。今日一日学会で疲れ果て、夕食も食べずに帰ってきました。今日はダーウィンフィンチの講演会に申し込んで終わり。