如月の読書

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

年功序列と昭和的価値観についての本。昭和では、若い頃に苦労すれば年を取って報われるという構図が成り立っていたが、現在では若者は苦労だけして報われない可能性が高い。そのため、自分でキャリアを考えるべき、という話。最近ますます世間から遠ざかっているので、こういった話は勉強になる。新卒からしか雇わないという考えが博士の就職難にも貢献しているだけに、こういった話は知っておく必要があるのだろう。また、このような構図を研究者の世界と比較してみると、教授たちが自分たちの若い頃を基準にして院生やポスドクを囲い込むといった状況には共通点があるかもしれない。先輩から借りた本。中国の古典から、処世術を学ぶ本。もちろん儒家なんて噛ませ犬としてしか出てきません。おもに韓非子孫子史記、戦国策、説苑。おもしろかったですが、古典といえどもかなり生々しい…
その内マキャベリも読まなくちゃいけないかな。