森林と民俗学

飲みを欠席して書いた3本のレポを出しに大学に行ったら、教授につかまった。
期限である5時にあと6分の余裕を持って研究室に入ると、なぜか学科の友達がテーブルに座っている。気付いたら三人でお茶することになっていた。ここで酒が出てこなくてほっとしました。なんと言ってもフラスコをデキャンタにしてワイン飲んでた人の部屋ですから。
でも、なかなか興味深い話が聞けた。
曰く、「日本の山に生えている木は意外と天然木でないことが多い」らしい。

  1. モミは炭焼き小屋の跡地の近くに生えていることが多い。炭焼きで伐採したあとに揃って生えてきた?
  2. 谷間に生えるハンノキが山の中腹に固まっていることがある。焼畑の跡地に、根粒菌で土地を肥やすために植えるらしい。
  3. 東北に不思議とミズキの多い山がある。木地師がその地に留まって材をとった後に植えた?こういう人たちは文書を残さないけど、山奥に墓だけあったりとか。絶対こわい(笑)

インドネシアからの留学生は古文書と年輪の記録で博論を書いてたようだけど、日本人でも読めないのに…すごい。
森林は1世代のスパンが長いから、江戸時代の記録とかが管理に役立ったり、ということもありそうです。というわけで今日の1冊は↓の本。民俗学もなかなかおもしろそうっすね〜

熊を殺すと雨が降る―FIELD NOTE 山の民俗学

熊を殺すと雨が降る―FIELD NOTE 山の民俗学