マクベス (新潮文庫)

読んじゃいました。三日続いて本を読みきったのは初めてかもw
短くてすぐ読めますが、内容はダイジェスト版のような印象も受ける、ちょっと急ぎ足な感じ。スコットランドの武将マクベスが魔女の預言から王位への野心を抱く。夫人の後押しもあって王ダンカンを暗殺し、地位を失う疑心から次々に殺しに手を染める。そして、イングランドに逃げていた王子との最後の戦いを迎える…というあらすじって有名らしいですね。
最後の解説が意外と共感できておもしろかった。どうやら「不安」が全体を通じてのテーマでもあり、マクベスは自分を信じられないから他者も信じず、預言にすがる、という構図らしいんです。でも、個人的にはマクベス夫人のキャラが強烈すぎました。男勝りの野心を持ち、挫けそうになる夫の尻を叩きながらも、王の顔が父に似ていたため殺せなかったり、夢遊病で手についた血を落とそうとする仕草をするなんて、なんとも現代的な人物だと思いませんか?
まあ僕が「王になれる」と預言されたら、絶対寝て待ってるけどねw