ビラまきの複雑系的考察〜西日暮里格闘編〜

JR線西日暮里駅から徒歩すぐ、K中学の説明会の1時間前から、静かに戦いは始まった…
熾烈な場所取り合戦。言葉こそ交わされないものの、各塾の間で激しい火花が散る。やがて校門の前に連なる列が、適切な距離をとりながら自己組織化するかのようにできあがってゆく。そんな中、やつはスーツケースを引張って颯爽と現れた。道を挟んだ僕のはす向かいに陣取り、手際よくビラを準備している。明らかに強敵だ。
その予感は、すぐに実感に変わることとなった。
いつの間にか僕の目の前にしゃしゃり出てきたやつは、「お願いします、S○Gでーす」とすばやく保護者の手の中にビラを押し込んでいく。そうやって左側から渡したんじゃ、右側にいる僕のビラをもらってくれないじゃん…orz
しかもこっちは「お願いします、T大家庭教師友の会でーす」って言わなくちゃいけない。長いw 明らかに保護者の大群に対応できてない(保護者の群れは一旦信号でせきとめられてからやってくるので、その分布はマンデルブローが発見したごとく離散的だ)。このままジリ貧で行くしかないのか。そう思った瞬間、
やつ、帰りやがった。
まだ保護者の群れは来てるのに、なんなんだその余裕はw
結局、人生初めてのビラまきは、僕にほろ苦い敗北感を残して終わった。多分もうやらない気がするけどねw