ビバ進化論

yamasa62006-01-12

って感じの本でした。これ↓。

進化論という考えかた (講談社現代新書)

進化論という考えかた (講談社現代新書)

1章は進化論の誕生と変遷。2章は人の心に進化論から迫る、いわゆる進化心理学。3章が生物学と情報科学の融合かと思えば、4章は人文科学と自然科学の橋渡しを説く。そして5章では科学に物語を求めるべきだとして、その暴走への制限を「第3の文化」とセンスオブワンダーにおく。
手に取った時は進化論の入門書かなにかだと思ったので、見事に肩透かしをくった形になりました。が、なかなかおもしろかったです。ダーウィン自然選択説を普遍的なアルゴリズムとして、さまざまなものに応用してみるのは興味深いのですが、ミームとか、なんとなく胡散臭さもありますね。それが科学の最前線ゆえのもので、100年後にはここに書かれてることが常識になってたら、、と考えると楽しい。
でも、これを機に分厚いからと敬遠してたドーキンスの利己的遺伝子を読んでみたいと思いました。