短編集
を読むのが、好きです。
そこにはだいたいの場合、自由で突飛なイメージの乱舞があり、長編にありがちの矛盾や退屈がないから。
だから、村上春樹の「カンガルー日和」や、ミヒャエルエンデの「鏡の中の鏡」なんて、かなり好きだった。
で、先日隣町の古本屋*1でたまたま見つけて読んだのがこれ。
- 作者: 川上弘美
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/09/03
- メディア: 文庫
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不倫や駆け落ちや心中といったストーリーなのに、現実感というか、深刻さみたいなものがない。それでいて奇妙でユニークな擬音語や台詞やイメージが、豊かな世界を築いてる感じ。
うまく伝えられないのは、やっぱり彼女の文章だけが伝えられるものがあるからだろう、なんてことを考えてしまった。うんまあ、僕の文章力が足りないのがメインですが。
あ、長編を読むのももちろん好きです。いちおう。