蒼の世界
って良いですね。レミオロメン。
それとは全然関係ないですが、以前友人のブログにこんな記事があって気になっていた折、図書館で見つけたので読んでみました。初三島。
- 作者: 三島由紀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1971/07/27
- メディア: 文庫
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と感じているのは解説の人だけでなくて作者自身、「失敗した。」って言っちゃってるらしい。特に前半と後半で一貫していない点が気になりました。
僕もやはり、この戦後間もない事件と現代との類似性やデスノートを思い浮かべたのですが、小説では詐欺そのものより主人公の個人的なシニシズムのほうに重きを置いているようなので、光クラブ事件についてはその内別の本で読んでみたいと思います。
それにしても、
彼は文学を教養として読んでいたが、漱石と藤村とジイドとヴァレリイとシェークスピアとバイロンとゲーテとハイネとの佃煮からどういう栄養がとれるかには無関心であった。(中略)誠には先天的に文学がよくわからなかったのだというほうが当を得ている。そしてこれこそは小説の主人公たりうる第一条件なのである。
という言葉。身につまされるような…。