集合する藻

先日読んでいた魚と人の本で紹介されていたもの。
Boraas et al. (1998) Phagotrophy by a flagellate selects for colonial prey: A possible origin of multicellularity. Evol Ecol 12: 153-164
鞭毛虫(捕食者)とクロレラ(被食者)を同時に培養すると、クロレラは8細胞のコロニーを形成するそうです。
このコロニーは母細胞の細胞膜によって包まれているようで、サイズが大きくなることにより食べられにくくなるんだとか。
捕食がない、あるいは光がない状態では単細胞のタイプが増えてくるので、おそらくコロニー形成のコストがあると考えられます。
この実験は、多細胞生物の起源を考察するうえで参照されることが多いようです。