カタツムリの巻き方向を変える要因

1996年のHeredity
左巻きのカタツムリが右巻きのカタツムリ集団に侵入するのは、それはもう大変なことです。そこで、侵入する際に手助けになる要因をピックアップして、モンテカルロシミュレーションでその効果を試してみました。要因は以下の6つ。

  1. 集団の個体数(絶対数・相対的な数)
  2. 逆巻方向のものとの交尾の成功率(殻の形で決まるらしい)
  3. 母性効果(遅滞遺伝)
  4. 移動
  5. 雑種強勢
  6. 優性・劣性

シミュレーションの結果、小集団で、左巻きが優性、交尾がしやすい(殻がとがっている)、かつ雑種強勢があると侵入・固定が可能になりそう。逆に、遅滞遺伝と移動はあまり効果ないっぽい。という結論に達しました。


今日の写真は最近ここらへんでやたら多いシュレーゲルアオガエル