お久しぶりです。

だいぶ更新が途絶えていました。
9月末にアメリカから帰国しました。
10月中は、新しい家を見つけて引っ越ししたり、博士課程の副論文を仕上げて提出したり、来年3月の札幌の学会の集会に携わったり、と慌ただしい日々を過ごしていました。共同企画者の方にはお世話になりました…
共著の総説もひとまず投稿を許可されたらしく、一安心です。


最近読んだ本はこれ。

The Making of the Fittest: DNA and the Ultimate Forensic Record of Evolution

The Making of the Fittest: DNA and the Ultimate Forensic Record of Evolution

以前読んだ訳本のテーマは著者の専門であるエボデボだったけど、今回はDNAの進化がメイン。
一般向けの本らしく、(Evolutionの受賞講演で言っていた通り)各章は歴史上のストーリーから入り、徐々に専門的な部分に入っていきます。
新規形質の進化や偽遺伝子などについて、色覚(の遺伝子重複)や色(MC1R)の進化などを例に説明しています。かなり専門的なところまで書いてありますが、生き物の例が多様で楽しいです。個人的にはJianzhi Zhangの論文が多いのが若干気になります。
最後は社会における進化の受容というお決まりのコースでした。残念ながら僕はアメリカ南部に行かなかったので、進化への反感はいまいち実感できませんでした。