古生態から考える保全

ScienceのBrevia
ガラパゴス諸島では500年ほど前にヨーロッパ人に発見されて以来、長年の間もたらされ続けてきた外来種の駆除が行われている。
しかし、これらの「外来種」は本当にヒトによってもたらされたものなのだろうか?
実際は、ヒトが来る以前からガラパゴス諸島に生息していたのかもしれない。
この疑問には、地層中の花粉を調べることで答えることができる。
その結果、以前は外来種と考えられてきた6種の植物の花粉が500年より前の地層で発見され、実際にはガラパゴスの在来種であったことがわかった。
以上のことから保全活動を行う際には、ある種が在来種であるにもかかわらず間違って駆除される危険性を考慮する必要がある。