最近のセミナー/種の起源を読む

先々週はサバティカルタスマニアに滞在しているAndrew Storferさんのサラマンダーとウイルスの共進化の話。
今週はHSさん、UEHRさん、HYSさんの話でした。あと、うちの専攻の実習の自由研究発表も。


一番目は、宿主と寄生者の系統樹を比較することで共進化が局所的に起きていることを示した研究で、とてもおもしろかったです。
二番目の3つは、アプローチが多様で「生態学とは手法ではなく、見方である」という話を思い出しました。その後大学をご案内しましたが、普段見慣れているとだんだんとありがたみがわからなくなるということを実感しました。
三番目は、自分の上級生としての自覚が足りなかったようです。下級生慣れしていないので、学ぶことはたくさんありそうです。


それから、読書ガイドを読みました。

ダーウィン『種の起源』を読む

ダーウィン『種の起源』を読む

原書の要約・解釈・現代的な意義など。やや怪しいとこもありつつ、親しみやすい文体で読みやすかった。既に学部時代に新版・図説 種の起源を、院に入ってから種の起原〈上〉 (岩波文庫)種の起原〈下〉 (岩波文庫)を読んだはずですが、これはこれで発見がありました。
こちらのページも参考になりそうです。科学の古典を現代の知見も交えつつ解説してくれる本って需要が大きいと思うのですが。
あるいはこちらのような、フィクション小説を科学者が解説するとか。物理学者とともに読む 「天使と悪魔」の虚と実 50のポイント


今日の写真はキアゲハの幼虫。畑のアシタバを食い荒らしていましたが、この直後に蛹になりました。