下巻

読み終わりました。

カッコウはコンピュータに卵を産む〈下〉

カッコウはコンピュータに卵を産む〈下〉

読み終わった後は自分のPCのセキュリティが心配になりました。
最近買った本。
From Populations to Ecosystems: Theoretical Foundations for a New Ecological Synthesis (Monographs in Population Biology)

From Populations to Ecosystems: Theoretical Foundations for a New Ecological Synthesis (Monographs in Population Biology)

Michel Loreauの新刊。よく考えるとPhylosophical Transactionsに似たような総説を書いていましたが…
ScienceにFKMさんの書評が載っています。
Resolving Ecosystem Complexity (Monographs in Population Biology)

Resolving Ecosystem Complexity (Monographs in Population Biology)

Oswald Schmitzの本。Loreau(の特に最終章)は進化が生態系機能に影響を与えるという話ですが、こっちは(捕食者に対する)可塑性が生態系機能に影響を及ぼすといった話がメインかと。
今年も終わりかと思うと早いですね。体感時間が年齢の逆数に比例するって誰か言ってませんでしたっけ?

上巻

カッコウはコンピュータに卵を産む〈上〉

カッコウはコンピュータに卵を産む〈上〉

11月後半は京都への出張・進捗報告会・台湾への出張が重なってなかなか研究が進みませんでしたが…
まだコンピュータが今程普及も複雑化もしていなかった時代に、ハッカーを探すことになった天文学研究者のノンフィクション。様々な障害を乗り越えつつ徐々にハッカーを追いつめていく様子は、下手な小説よりもおもしろい。当時のバークレーのヒッピー文化やUNIXの話なんかも興味深いです。下巻はこれから読みます。

読みました。

植物図鑑

植物図鑑

ストーリーは女性版のラノベのような内容で、先日の「数学ガール」並にあれでしたが、道草を食べるというテーマは好きです。フキ・ツクシ・ユキノシタ・クレソンなど。調理方法も書いてあっておいしそうです。
ちなみに、表紙の絵は「夜は短し歩けよ乙女」の表紙やアジカンのジャケットの絵を描いてる人と異なることにご注意ください。

なんだかなぁ。

最近電車での移動が多いので、読んでしまいました。

新潮選書 強い者は生き残れない 環境から考える新しい進化論

新潮選書 強い者は生き残れない 環境から考える新しい進化論

前半は進化の理論の説明、後半は様々な生物や人間社会の実例がメインです。著者の言いたい事は真ん中あたりの章に集約されていると思います。
群選択が働くという状況も存在するだろうし、環境が変動する事で、一定な環境のもとで最適な形質が必ずしも進化するわけではないという点もいいんですが、全体的に牽強付会な面が目立って、議論が「柔らか」すぎて駄目でした。一般向けの選書だったらこれくらいの柔らかさの方が受けがいいんですかね…

Nature Precedings

8月に発表したアメリ生態学会からメールが来ていて、Nature Precedingsに発表資料を載せたい人は登録してアップロードしてくださいと言われた。
ちなみに今年のESAの資料はここにアップされています。
論文にしていない発表内容を載せるのは抵抗感がある人の方が多い気がするけど、どうなんだろう。昔、遺伝学では競争が激しいので、論文になっていない研究は学会発表するなと言われた。生態学では材料が異なっていることが多いので、競争はそれほど激しくない、ということだろうけど…


それから、

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

読みました。おもしろかったです。

お久しぶりです。

だいぶ更新が途絶えていました。
9月末にアメリカから帰国しました。
10月中は、新しい家を見つけて引っ越ししたり、博士課程の副論文を仕上げて提出したり、来年3月の札幌の学会の集会に携わったり、と慌ただしい日々を過ごしていました。共同企画者の方にはお世話になりました…
共著の総説もひとまず投稿を許可されたらしく、一安心です。


最近読んだ本はこれ。

The Making of the Fittest: DNA and the Ultimate Forensic Record of Evolution

The Making of the Fittest: DNA and the Ultimate Forensic Record of Evolution

以前読んだ訳本のテーマは著者の専門であるエボデボだったけど、今回はDNAの進化がメイン。
一般向けの本らしく、(Evolutionの受賞講演で言っていた通り)各章は歴史上のストーリーから入り、徐々に専門的な部分に入っていきます。
新規形質の進化や偽遺伝子などについて、色覚(の遺伝子重複)や色(MC1R)の進化などを例に説明しています。かなり専門的なところまで書いてありますが、生き物の例が多様で楽しいです。個人的にはJianzhi Zhangの論文が多いのが若干気になります。
最後は社会における進化の受容というお決まりのコースでした。残念ながら僕はアメリカ南部に行かなかったので、進化への反感はいまいち実感できませんでした。

一週間

過ぎるのが速いです。


今週は授業の第一回。
火曜日は先生のレクチャー。なかなか英語が早口で、しかも初めて聴く話が多いのでついていくのが大変でした。植物生理生態学と窒素循環。
木曜日は課題論文を読んできてディスカッション。
火曜日の先生の研究室の院生(上級生)が来て、TA(上級生)・ディスカッションをリードする役目の二人の院生(一年生)とともにディスカッションを盛り上げる、という構図です。ちなみに授業を受けている学生の数は10人。
今回は皆がやっている研究内容の紹介だけでほぼ時間を使い切ってしまいましたが…


論文はこれこれ
Scienceの論文は、沙漠の窒素不足が、高温下で窒素が気体で放出されるという非生物的なプロセスによることを示したもの。
Oecologiaの方は、空気中から葉を通して窒素を吸収するプロセスが、土壌を介して植物に吸収されるものとどう異なるのか、メカニズムの総説。


ちなみに大学の授業では、Blackboardなるサイトからレジュメや課題論文がダウンロードできるようになっております。
これは便利。


月曜日には映画を見に行きました。
Cornell cinemaという学内にある映画館で、一回4ドル。
黒澤明特集をやっていて、野良犬を見ました。

野良犬 [DVD]

野良犬 [DVD]


京極堂の映画にあるような偽物ではなくて、本物の戦後。

周りの人が字幕を見つめている中、日本語で楽しめました。