右利きのカニと左巻きの貝

2006年のBiology Letters
カラッパというカニ右手に缶切りのような突起を持ち、右巻きの巻き貝の殻を皮を剥くように取り除いて食べるそうです。食べられた貝はこんな感じ
海産のカタツムリ(whelk)・イモガイそれぞれの右巻き・左巻きの化石を調べてみると、左巻きの方が捕食者であるカニに傷つけられた痕跡が少なかった。これは、カニ左巻きの貝を上手く殻剥きスタートポジションに置く事ができないため、または左巻きの貝に慣れないため、もしくはその両方だと思われます。
生殖では右巻き(多数派)の方が有利(正の頻度依存選択)ですが、捕食に関しては左巻き(少数派)の方が有利(負の頻度依存選択)になるという話。


今日の写真は近くの海のテッポウエビ。大きな鋏脚でパチンパチンと音を鳴らしておりました。
左利き(?)と


右利き(?)がだいたい1:1くらいの頻度で。